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ご都合主義な官能小説
「こんな都合のいい話あるわけねーじゃん!」 「いいんです!そーいう小説なんですから!(力説)」www 基本的にハッピーエンドの官能小説を書いてます。 座右の銘は『ご都合主義万歳!』www

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 翌日の火曜日、圭一の留守番一日目。
 この日の圭一の朝食と弁当は出立する前に母親が用意してくれていたので、魅音の出番は無かった。
 今日の夕食から、魅音の通い妻としての一週間が始まる事になる。
 圭一の家で夕食と翌日の朝食を作り、帰宅した翌朝には自分と圭一の弁当を作り、学校が終わったらまた圭一の家に行って夕食と翌日の朝食を作る。
 一週間という期間限定とはいえ、なかなかハードなスケジュールである。
 それでも魅音は上機嫌だった。圭一をソノ気にさせてイクとこまでイッちゃおうという目的よりも、純粋に圭一の面倒を見る事ができるのが嬉しいのである。
 学校が終わると、魅音は一旦帰宅して準備を整えた。
 服を着替え、下拵えを済ませた料理をテキパキとタッパーに詰める。

「よし! 準備万端整った! ま、今日の所はふつーに炊事をした方がいいよね。いきなりブルマやましてや裸エプロンなんてやったら、圭ちゃんに引かれちゃうかも知れないもんねぇ」
 自転車に飛び乗った魅音は、腹を空かせて待っているであろう圭一に喜んでもらうべく一心不乱にペダルを漕ぐ。そのお蔭で予想よりも大分早く前原邸に辿り着く事が出来た。
 ドアの前に立ち、深呼吸を一つ。
 顔を引き締めて、エイヤッとばかりに呼び鈴を押す。

 ピンポーン・・・ピンポーン・・・
 ・・・ドタドタドタ、ガチャ!

 威勢良く開いたドアの中から、圭一の嬉しそうな顔が現れた。

「よう! 本当に来てくれたんだな、魅音!」
「当然! おじさんが愛しの圭ちゃんとの約束を破る訳ないじゃん?」

 言ってから、内容の恥ずかしさに耳まで赤く染めながら照れ隠しに笑う魅音。
 だが、次の瞬間にはその笑顔のまま魅音は固まった。

「あ、魅ぃちゃん。もう着いたんだ! やっぱり圭一君の事になると気合が入るんだね、だね!」
「予想よりも大分早いですわ。恋は女を変えるのですわねえ~」
「み~☆ 荷物も一杯なのです。きっと腕によりをかけて作った料理が、ギュウギュウに詰まっているのです」

 圭一の後ろから、レナ・沙都子・梨花が顔を出して思い思いに口を開いた。

「な・・・何でレナたちが居るわけ・・・?」
「いや、魅音が来る少し前に皆で来てさ。有無を言わさず上がられた」

 呻くように問う魅音に、圭一は困った顔で答える

「ご、ごめんね魅ぃちゃん。私はやめとこうって言ったんだけど、沙都子ちゃんと梨花ちゃんがどうしてもって・・・」
「おっほっほ! 魅音さんの通い妻っぷりを眺めに来ただけですわ~。お気になさらず、どんどんいちゃついてくださいまし~!」
「ボクもそのつもりだったのですよ。どんなご飯が出てくるのか、楽しみなのです」

 要するに“野次馬”という奴だ。
 いつも一緒の部活メンバーだけに、レナ以外にあまり悪気が無いのが困りものである。

「お前ら! 言っとくが魅音の作ってくれる料理は全部俺のだからな!」
「あぁら、圭一さん心根が貧しいですわよ! 私達がそんな事を期待していると思いまして?」
「ボク達は自分の夕食は用意して来たのですよ、ほら」

 梨花が包みに入った弁当を持ち上げて見せた。

「それ弁当だったのか・・・って、うちで食う気かよ!?」
「ですから、お気になさらずいちゃついてくださいまし。私たちは部屋の隅でお弁当を食べながら、じっくりとお二人のご様子を眺めさせてもらうだけですのよ」
「気にするわぁ!」

 と、圭一と魅音の前に、レナが両手を胸の前で合わせて申し訳なさそうに言った。

「ねぇ二人とも、今日だけ、今日だけお邪魔させて欲しいんだ。明日からはレナが全力で沙都子ちゃんと梨花ちゃんをお持ち帰りして阻止するから、ね?」
「レナさん、さり気なく物騒な事を仰っていますわね・・・」
「どんなに泣き叫んでも、強制連行されそうなのです」
「・・・はぁ、全くしょうがないねぇ。圭ちゃん、今日の所は大目に見ようよ。食事は大勢の方が楽しいしさ!」
「む・・・魅音がいいなら、まぁ・・・」

 苦笑いしつつ、魅音と圭一は仲間達の同席を了承したのだった。
 かくして、一日目は部活メンバーが揃っての夕食となった。
 和気あいあいと夕食が進む中、魅音は何故皆がこんな行動をとったのかを何となく感じ取っていた。
 自分と圭一が付き合い始めてから、皆は気を利かせて二人になれる機会を多くしたりしてくれた。
 二人だけ離れていってしまうように思えて、ほんのちょっぴり寂しくなったのでは・・・そう感じられたのだ。
 こうして留守番初日は過ぎていった。
 帰宅した魅音は翌日の作戦を再確認し、気合を新たに入れなおした。


 留守番二日目、水曜日。
 前原邸に到着した魅音は見覚えのある車を見て、この上も無くイヤな予感を感じ・・・。
 それは的中した。

「んっふっふ! 前原さぁん、ご両親が居ないからって羽目を外しちゃ駄目ですよぅ?」
「は・・・はぁ・・・」
「特に! これ幸いとばかりに女の子とあんな事とかこんな事しちゃう、なんてのはもっての他です! そういうのは私のように分別のある大人になってから、自己責任で行う事なんです! バニーさんと足掛けクロスできる楽しいお店に行くのだって、大人だから許される事なんです! ここら辺分かりますかぁ?」
「あの~、大石刑事・・・。何で圭ちゃん家に居るんですか・・・?」
「おや、魅音さん。随分早いですねぇ。もう少しかかるかと思いましたが」

 玄関先で、大石刑事が圭一と話していた。
 話の内容は、まるで大石が乱れる若者の性風俗について苦言を呈しているような内容である。
 疲れきった顔をしていた圭一は、魅音を認めると安心したような笑みを浮かべた。。

「いえね、園崎家次期頭首の魅音さんが通い妻するって小耳に挟みましてねぇ? まだ二人ともお若いですから、間違いがあっちゃいけないと思って一言注意しに来たんですよ。決して若い二人が羨ましいから邪魔しに来たとかじゃぁありませんからね? 誤解しないで下さいよぉ? んっふっふ!」
「はぁ・・・」
「まぁ、これ以上は本当にお邪魔になっちゃいますからね、退散する事にしましょう。それでは前原さん、魅音さん、不純異性交遊はだめですよぅ? なっはっは!」

 高笑いしつつ、止めてあった車に乗り込んだ大石は走り去っていった。
 二人は毒気を抜かれたように暫く立ち尽くしていたが、圭一の腹が空腹を思い出して大きく鳴いた。

「あ・・・」「え・・・」

 顔を見合わせた二人は同時に吹き出してしまった。

「まったく、大石さんにも困ったもんだぜ。それより魅音、俺もう腹減って死にそうだ」
「あいよっ! すぐ準備するから!」

 すっかり緊張の色が消えた二人は、そのまま和やかな雰囲気のままで二人だけの時間をまったりと過ごした。
 和やかになり過ぎて、料理中にちょっと色っぽい格好をしようと考えていた魅音はその事をすっかり忘れてしまっていたのであるが。
 帰宅してから少々落ち込んだが、まだ圭一の留守番は始まったばかりと気を取り直した魅音。
 だが、それは楽観的な考えであったと魅音は焦る事になる。


 留守番三日目、木曜日。
 魅音が前原邸に着いた時、監督こと入江医師がすでに来訪していた。

「圭一君! 君には特別に、この特注品のメイド服を貸してあげようじゃないか! 人間国宝級の職人が丹念に心血と情熱を注ぎ込んで作ったこのメイド服は、機能性と実用性とメイド性を極限まで引き上げてくれる事だろう! 心配は要らないよ、この間の身体測定のデータを使って、ちゃあんと魅音さんのボディサイズに合わせて作ってあるからね!」
「か・ん・と・く~! 私の個人情報使って勝手に怪しげなもん作らないで下さい! 大体、機能性と実用性はともかく、メイド性って何ですかメイド性って!!」
「おや魅音さん! 決まっているじゃないですか! 君の中に眠る熱きメイド魂を呼び起・・・」
「とっととお帰りくださーーーい!」

 実は、魅音は圭一の要望があれば使うつもりでメイド服をこっそり用意していたのだが・・・。
 入江のお蔭で聞くタイミングを逃し、そのまま泣く泣く持ち帰った魅音であった。


 留守番四日目、金曜日。
 魅音が前原邸に着いた時、熱血カレー教師、知恵留美子がすでに来訪していた。

「前原君、ご両親がお出かけだそうですね。園崎さんがお手伝いしてくれているとはいえ、それに甘え切りではいけませんよ? 今日は私の特製カレーを持ってきましたから、園崎さんを少し休ませておあげなさい。今日の彼女、ちょっと疲れた顔をしていましたからね。駄目ですよ、そういう些細な変化を見逃しては」
「・・・あの、知恵先生・・・?」
「あら園崎さん、早かったんですね。今日は少し楽が出来ると思いますよ? この特製カレーは吟味したスパイスを使用して、私が長年の研究の末に完成させた自慢の一品です!」
「そ・・・そうですか・・・」
「二人とも、明日、食べた感想を聞かせてくださいね!」

 誇らしげにカレーを見せる知恵に、実は自分もカレーを作ってきたとは魅音は言えなかった。
 大量のカレー(大半が知恵の持参品)を黙々と消化する二人。
 満腹になり過ぎて、お色気作戦の発動など出来るわけも無く、泣く泣く帰った魅音であった。


 留守番五日目、土曜日。
 学校は午前で終わる為、昼は学校で部活メンバー全員で食べ、午後は全員部活で過ごした。
 そして、夕方。前原邸に着いた魅音の眼に入ったのは、前回とは違う見覚えのある車だった。

「それでね? この薬には何と二十二もの新技術が使われているのよ~。これを飲んだ人は目の前の人に、それはもう口では言えない位に激しい感情を抱いてしまう訳。早い話が“惚れ薬”何だけど、この薬の凄い所は更にその先の行為まで一気に求めちゃうのよ。つまり、強力な“媚薬”でもある訳! これを魅音ちゃんに飲ませれば・・・」
「た、鷹野さん、そういうのは圭一君たちにはまだ早いんじゃないのかい?」
「そんな事ないわよ、ジロウさん。最近の子供達って進んでるんだから。圭一君だって、女の子の体に興味あるでしょ?」
「い、いや、無いと言えば嘘になりますけど・・・」

 鷹野三四が富竹ジロウと共に訪れていた。鷹野が何やら怪しげな薬を圭一に渡そうとしている。
 鷹野の一種異様な気迫に、圭一は冷や汗を流しながら押され気味だ。

「これを使えば、最後まで今日中にイケちゃうわよ~? 御代はいいわ、そのかわり、使用しての変化とかをレポートしてもらえれば・・・」
「た~か~の~さぁ~ん・・・! 圭ちゃんに何を渡そうとしてるんですかあ!?」
「あ、あらぁ? 魅音ちゃん早かったのね~。うぅん、もうちょっとだったのに・・・作戦失敗ね。じゃあね、前原君。お邪魔虫はさっさと退散するわ。何なら、この薬置いていきましょうか?」
「結構です! そんなもの使わなくても、私と圭ちゃんは大丈夫です!! ・・・あ」
「くすくす、本当に必要ないみたいねえ。じゃあね」
「二人とも邪魔して悪かったね、それじゃ」

 にこやかに去っていく二人を見送った魅音と圭一は、同時に深い溜め息をついた。

「まさか、鷹野さんと富竹さんまでやって来るとはな・・・どっと疲れたぜ」
「ほんとだよ・・・これじゃ、ちっとも進展しないじゃない」
「ん? 進展?」
「あ、いや、何でもないよ、うん。それよりご飯にしよ、ご飯に!」
「お、おう」

 今回の魅音は肌の露出を高めにしてみたのだが、部活の疲れにプラスして鷹野の相手をしていた圭一はまるで反応が無い。
 結局、何ら変化の無いまま、五日目は終わってしまった。


 留守番六日目、日曜日。
 今日の魅音は昼食から作るため、午前中は材料の買出しに興宮までやって来ていた。
 そのまま、詩音の所にも顔を出す。
 もちろん、上手くいっていない事を相談する為だ。

「え~~~っ!? それじゃあお姉、まだ圭ちゃんとエッチしてないんですかぁ!?」

 前回と同じく、詩音の素っ頓狂な声が部屋の中に響いた。

「何だかんだと邪魔が入ってさぁ・・・。あたしゃもうどーしていいのか」

 ガックリと肩を落として溜め息をつきつつ、うな垂れた魅音は呟くように答える。

「まったく、お姉もお姉ですけど、圭ちゃんも圭ちゃんですね~。普通なら意識して、行動や言動がちょっとは怪しくなりそうですけど」
「・・・悟史もそうだったの?」
「悟史君の場合ですか? 悟史君はですねぇ・・・。ある日、何だか落ち着きが無かったんですよ。その日の夕食の片づけをしていたら、後ろからきゅっと優しく抱きしめられて、耳元で『詩音、いつもアリガトウ・・・』って囁いてきたんですよぉ~! そして二人は見つめあい! 口付けを交わした後はベッドに二人で! 悟史君たら、しっかりコンドームも用意してたんですよぉ~☆ やだ、もうお姉ったら、恥ずかしい事言わせないで下さいよぉ、キャ~☆」
「・・・あ、そ・・・もういいわ」

 喜色満面で照れる詩音とは対照的に、顔の上半分に縦線で陰が入って落ち込む魅音であった。

「・・・私、やっぱり魅力無いのかなぁ・・・。圭ちゃんから来そうな気配なんて全然ないし・・・」
「お姉・・・。大丈夫ですよ、圭ちゃんはちょっとそっち方面が鈍感なんですよ」

 少々涙ぐみながら呟く魅音。
 詩音は浮かれた状態から一変して姉を気遣う。
 と、そこにドアをノックした人物がいた。葛西である。

「詩音さん、いらっしゃいますか?」
「ええ、どうぞ~」
「失礼します。頼まれていた物を買ってきました。ああ、魅音さん、いらっしゃってたんですか」
「葛西さん・・・どうも・・・」
「ん? 何だか元気が無いですね」
「葛西、女の子には色々あるんですよ」
「なるほど。・・・ああ、そういえばそこの薬局の前で前原さんを見ましたよ」
「えっ? 圭ちゃんが?」

 魅音が葛西に驚いた顔で問う。

「おや、ご存知なかったんですか。妙にソワソワして、急いで買い物を済ませたと思ったら自転車に飛び乗って行きました。声をかける暇もありませんでしたよ」
「圭ちゃんが薬局に・・・? はっはぁん、なるほどねえ・・・」
「何? 圭ちゃんが何してたか分かるの?」
「分からないんですか? お姉。ほら、ちょっと耳を貸して・・・」

 コショコショコショ、と詩音の話を聞いている魅音の顔が、赤くなったり嬉しそうになったり不安そうになったりとコロコロと変化する。

「・・・という訳です、多分間違いないですよ。お姉、今日が勝負どころです!」
「う・・・うん! 分かったよ詩音! 私、帰るね! 葛西さん、ありがとう!」
「あ、ハイ、お気をつけて・・・」

 部屋を飛び出す姉を、詩音は片手で摘んだ白いハンカチをヒラヒラと振りながら見送った

「まったく、世話の焼ける姉ですねえ。今日こそ上手くいくといいんですけど」
「事情は分かりませんが、魅音さんが元気になられて何よりです。・・・ところで、買ってきた品物ですが・・・こんなものを何に使うんです?」
「葛西、さっきも言ったでしょう? 女の子には色々あるんです。詮索する人は女の子にモテませんよ?」
「はぁ・・・」

 葛西が買ってきた品物とは、ロープ、極太のロウソク、オモチャの巨大注射器・・・等。

「うふふふふふふ・・・これで悟史君を新しい世界に・・・キュンキュン☆」

 詩音さん、笑顔がもの凄く邪悪な感じになってますよ。
 とは思いつつも、口には出さない大人の葛西であった。


 (続く)


あとがき

 おかしい、何でエロシーンまで行かないのだろう(ぉ
 今回も完全エロ無しになってしまいました。
 でも、楽しんで書いてますw
 『寸前で邪魔が入る』ってのは、ラブコメの基本要素の一つですよね~w

 さて、流石にHシーンに自分でも入りたくなってきましたw
 次回こそは・・・入れる・・・といいなぁ・・・(ぉ

テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

コメント
この記事へのコメント
毎回楽しく読ませて頂いてます。
次々と邪魔が入りながらも健気に圭一の世話をする魅音、まさに良妻!w
圭一も次はオトコを見せてくれるか?
続きwktkです!
2007/05/04(金) 21:22:25 | URL | #iuvM2DXA[ 編集]
コメントありがとうございます
ああっ、返事が遅くなってすいません・・・。
恋姫無双の袁紹イベントの予想外の長さに苦戦してましたorz

感想ありがとうございます!
さて、圭恋し編。
予定では次回こそは・・・です。
まぁ、なぜ圭一が薬局にいたのか考えれば、すぐにバレますけどもw
まだちょっと掛かりそうですので、気長にお待ちくださるとありがたいです。

圭恋し編が一段落したら、次は淫魔使いかな~。
2007/05/08(火) 21:05:21 | URL | HEKS #195Lvy4Y[ 編集]
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